子ども食堂でカレーを食べた日

第四土曜日、近くの公民館で子ども食堂が開かれる。

絵本と紙芝居を持って出掛けて行った。

子ども食堂も始まって6年目だそうだが、この、3、4年はコロナ渦の影響で中止になってばかりだった。

久しぶりの子ども食堂での読み聞かせだ。

私は公民館の和室の部屋に行き、机に絵本や紙芝居、舞台などを並べて子供達を待った。

何か、小さなお店を開いているみたいだった。

窓から外を眺めると、桜が満開で、何ともいいお天気だ。

今日は子供達、春休みに入り、外で遊ぶだろうな。

二階の講堂で走り廻って、遊んで、読み聞かせの、この和室には来ないだろうなと、思い、ひとりで絵本を読みながら子供を待った。

小学生の1、2年生の女の子達が4・5人やって来た。

いつも、小学校に読み聞かせに行くから私の顔を覚えていて、紙芝居読んでと言うのでひとつ、物語を読んだ。今度は自分で読んでごらん。紙芝居、面白いよと言うと短い紙芝居を一つ選んで、女の子が読み始めた。

上手に読めたね。紙芝居、面白いでしょうと話すと、楽しそうにニコニコしていた。その後、子供達と一緒にカレーを食べた。

幸せな子供時代、

私の大好きなイギリスの作家、アガサ・クリスティーの名言に

幸せな子供時代を送った人は、もっとも幸運な人だと言えます

と言う言葉がある。日本の最も愛する作家の宮澤健治は子供時代は石ばかり、集めていたと言う。

私の子供時代の思い出は、庭の柿をよく祖父が長い棒で、くるくる回して、柿をとってくれた。

本当に幼い頃の思い出だけど、スーパーで柿を見ると、おぼろ気にあの頃の風景を思い出す。不思議なもので若い時は思い出さなかったのに、年を重ねていくと、何故か、幼い頃の事を思い出す。

幸せな子供時代、それを守っていくのが親であり、地域の大人の努めだと思う。

みんなが幸せで笑顔で過ごせる子供時代を送れますように、いつでも、読み聞かせが出来る場所へ出掛けて行こう。