東京から友人が会いにくるよ

東京から友人が私に会いに来るという。

25年前に会って、それ以来、年賀状のやり取りだったママ友達が明日、私に会いに来ると言う。

不思議だ。25年ふりに会うことになった。

東京生まれの東京育ちで九州は来た事もなく、福岡は、初めてだと言う。

次男が5歳の時に山村留学をした時の同級生のお母さんだ。

その時、日本中の子供達と一緒だった。何回か、親同士の交流の場が会って、その時に出会った。

彼女とは出会った時から、不思議なくらい、気があった。

生まれも育ちも違うのに、自分の分身と言うか、片割れと言うか、とにかく、考えていること、感じる事、全てが同じと言うか、通じあうというか、とても一緒にいて心地よかった。

それから、お互いに子育てや仕事に忙しく、年賀状のやり取りぐらいで会う事もなかった。

東京と九州、離れていたからと言うより、とにかく、自分の家庭で精一杯だった。

お互いの子供達が成長し、それぞれ、良き相手を見つけ、結婚する事になり、次男が関東で就職し、関東の子と結婚するので、九州とは、結婚式とか、違うのかなと電話で相談するようになった。

コロナ禍になり、今までしなかったビデオ通話で顔を見ながら、おしゃべりを毎日するようになった。

こんな、便利で楽しい事あったのねと喜びあった。

まるで学生時代に戻ったみたいに毎日、色んな事を話した。

息子とのやり取りで傷付いた事、ちょつとした行き違いなのに、いつまでも心が痛い事。どこの家庭でもある事だけど、他の人に話せない事もたくさん話せた。

家族だから、時には、ぶつかる事もある。

時間が過ぎれば、全て思い出になる。

それでも、彼女は傷付いた私を心配し、私の側に居たいから会いに来るという。

あなたは私の亡くなった両親が、娘の私を心配して送ってくれた大事な友人だねと私が言うと、そうだよと言って笑う。

人は生まれる時も死ぬ時も一人だと思っていたけど、こういう優しい友人がいてくれると、何となく、人って信じてもいいんだなと思ってしまう。

そして、心がほんわかと暖かくなっていく、、

生きていてよかったよ。

私の人生、まんざら、捨てたものではないなと喜びがわいてくる。

ありがとう。私の大好きな友よ